「命」をテーマにした話題の連続ドラマ「14才の母」(日本テレビ系)で主人公を演じる志田未来さん(13)が11日、毎日新聞の取材に「いじめは絶対にやめて。命を大切に」と同世代の仲間へメッセージを語った。
志田さんは14歳で身ごもる名門私立中の中学生役に挑戦している。普通の少女が妊娠し中絶を考えるが、母との語らいを通じて生命誕生の神秘と尊さに気づき、出産を決意する物語だ。視聴率は初回から20%近い。
素顔はあどけなさの残る中学1年生。出演をきっかけに、命について改めて考え始めた。そこに、同世代が自ら命を絶つ事件が続いた。「今まではニュースで自殺と聞いても、『かわいそうだな』ぐらいしか思わなかった。でも『何でだろう』と考えるようになった」
最近、ドラマと同じように自分の母と誕生時について語り合った。「私が生まれた時、お母さんは本当にうれしかったそうです。愛されているって思いましたね。だから自ら死を選ぶなんて考えられない。天国に行くとか、生まれ変わるとか、そういうのはないかもしれない。だから今を大切に生きようと思う」
自殺予告の手紙にも「もし本当だったら助けてあげたい。独りでさびしくて、相談もできないんだと思うから」と感じた。いじめる人には「相手のことを考えて、と言いたい。自分がそうなったらどう思うか。絶対にやめて」と語気を強めた。
ドラマの主人公は子どもができて愛と命の尊さを知り、強くなった。「今つらい思いをしている人には自分が愛されていることに気づいてほしい。ドラマを通して愛情や命ってこんなに大切だと伝えたい」。同世代ならではの思いが込められている。【長野宏美】 (毎日新聞)
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NHK放送80周年記念ドラマ。1934年、ブラジルへの移民となった姉・ハル。そして病のため日本に残った妹・ナツ。激動の時代に引き裂かれた姉妹の人生をスケール豊かに描く。脚本は橋田壽賀子。
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