今季限りで引退するミハエル・シューマッハー（３７＝フェラーリ）が、有終の美へ前進した。１時間３７分３２秒７４７で今季７度目、通算９１度目の優勝。年間総合ランク首位を走っていたアロンソ（ルノー）に、ついに通算１１６点で並んだ。次戦の日本ＧＰ（１０月８日決勝、鈴鹿）で優勝し、アロンソが９位以下なら通算８度目の年間総合王座を獲得する。スーパーアグリの山本左近はデビュー後、初の完走で１６位。なお佐藤琢磨は、レース中の違反行為を問われて成績を抹消された。
　感動の有終Ｖに向け、完全に流れをつかんだ。今季７度目のチェッカーを受けるとシューマッハーは、ピットに駆け込みクルーたちと抱き合った。「残り２レースを楽しみにしているし、期待している」。その言葉のはしばしから、逆転Ｖへの自信があふれ出た。
　６位スタートという厳しい状況を、積極的な走りで打破した。着々と順位を上げ、３１周目にアロンソをかわし２位浮上。４２周目の第１コーナーでピットアウトした直後の先頭フィジケラをインから豪快に抜き去った。右側のタイヤはコースをはみ出し、外の芝生を踏んでいたほどだった。
　一時は年間総合ランクでアロンソと２５点差をつけられたが、ここ７戦で５勝。この間、未勝利のライバルに並んだ。「最後まで、もつれるだろうが、私は（逆転を）信じている」。「皇帝」は、８度目の年間総合王者を奪い引退する姿を、脳裏に描いている。

 今週末はいよいよ鈴鹿ラストランとなりますね・・・・・2012年までは少なくとも開催される可能性が無くなってきたので非常に残念です。

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